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  当院の取り組みについて  
  1983年、オーストラリアの研究者によって胃の中にピロリ菌が存在する事が発見されました。そして約20年前にはピロリ菌が、胃がんや胃・十二指腸潰瘍の発生に深く関与している事がほぼ確立され、現在ではピロリ菌が他の病気(リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、慢性蕁麻疹、鉄欠乏性貧血など)の大きな原因となっている事も明らかになっています。
  当院では約20年前から胃・十二指腸潰瘍の患者様には、積極的にピロリ菌の除菌治療を行ってきました。又、若い人でピロリ菌を認めた方には、潰瘍が無くても胃がん抑制の目的で除菌治療を勧めてきました。
平成25年からは、胃・十二指腸潰瘍になっていなくても、胃がん撲滅を目指して積極的にピロリ菌の治療を行うよう厚生省が除菌治療を推進する事となり、ピロリ菌除菌を希望して来院される患者様が増加しています。

  ピロリ菌除菌治療の実際  
  ピロリ菌の検査や治療を保険診療で受けるには、胃内視鏡検査を受けている事が前提条件となっています。胃内視鏡検査を受ける事に抵抗を感じておられる方も多いと思いますが、経鼻内視鏡を受けた方の満足度は高く、安心して受けて頂けると思います。胃内にピロリ菌が存在するか否かの検査には、血液検査や内視鏡時に採取した胃粘膜を調べる方法等がありますが、現在最も信頼度が高いといわれる尿素呼気試験法についても専用の機器を設置し、迅速に診断するようにしています。
  ピロリ菌除菌の為には、抗生剤2種類と胃酸分泌抑制剤1種類を一週間服用して頂きます。この治療(1次除菌)で成功しなかった場合、薬剤を変えてもう一度除菌を行う(2次除菌)事もあり、これらにより95%の患者様が除菌に成功しますが、それでも残念ながら除菌に失敗する方も少数おられます。そのような方に対しても、更に治療を希望されれば当院では3次除菌(保険適応外)も試み、良好な結果を得ていますのでご相談下さい。

  その他  
  ピロリ菌は、殆ど全てが胃酸の分泌が少なく抵抗力の弱い幼少期の感染と考えられています。従って成人の方がピロリ菌の除菌に成功すれば、その後再びピロリ菌に感染する事は極めて稀で(1〜2%以下)、とても有益な治療と言えます。昨年から“胃がん撲滅” のため全国的にピロリ菌除菌治療が始まりましたが、ピロリ菌が幼小児期の感染である事を考えると、早ければ早い程その効果も高いと思われます。若い人にはピロリ菌感染が少ないとはいえ、その早期発見が将来の胃がん減少に重要な事です。 既に自治体によっては中学生にピロリ菌検診(主に尿中抗体測定)を取り入れている所もあり、やがて全国に広がるのではないかと思います。
  ピロリ菌の検査は一度受けて陰性ならばその後は殆ど受ける必要性は少ないと思われます。当院でも小学生以上で希望されれば検査による迅速判定も行う事が出来ますのでご相談下さい。

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