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 大腸 内視鏡検査について  
最近、大腸がんが増えています
1.鎮静剤の使用、検査方法
@大腸内視鏡検査を受けて頂くにあたっては、検査による苦痛が無いよう最大限の配慮を行っています。特にご希望が無い限り最小限の鎮静剤を使用しており、殆んどの方は検査中に会話したりモニターを見て頂いたり、リラックスした状態で検査を受て頂いています。もちろん開腹手術後の状態などで腸管の癒着があり、痛みが発生しやすい状態では鎮静剤の追加を行い、“眠った状態”で検査終了となる場合もありますが、そのような時も約1年間の麻酔医としての経験を生か し安全で充分な麻酔下に検査を行っています。
A内視鏡を大腸の奥に入れる際には“無送気軸短縮法”で行い、抜きながら観察する際には空気でなく炭酸ガス(空気の50〜100倍早く吸収されます)を注 入しており、検査による痛みや検査後のお腹の膨満感も殆どありません。

2.コールドスネアポリペクトミー(CSP)
大腸内視鏡検査における最近のトピックスは“コールドスネアポリペクトミー”(以下CSP)の登場です。従来、内視鏡で大腸ポリープを切除する際は、切った後の出血を防ぐためにポリープ切除に使用するスネア(金属製の投げ縄のようなもの)に通電して焼灼しながら切除していましたが、“CSP”ではスネアに通電せず(焼灼せず)に単純に切り取るだけです。当然切除後の出血が心配されましたが、驚く事に術後の出血は“CSP”の方が断然少ない事がわかりました。これは、従来の焼灼する方法では粘膜の下の方まで熱傷を起すため、血管を損傷し、出血する例があるためであろうと考えられています。又、大腸の壁は胃などと比較して薄いために、焼灼した後に大腸壁に穴が開く事(穿孔)を稀ながら起こす危険がありましたが、“CSP”法ではこれらの危険性が大幅に減少したため、従来短期間入院して行わなければならなかった大腸ポリープ切除術が外来(日帰り)で行えるようになりました。 
当院でも平成27年秋よりこの方法を導入し、以来平成29年7月現在まで約150例の患者さんに受けて頂きましたが、出血等の合併症の心配が全くと言って良い程無くなり、安心して切除できるようになりました。

※この方法でのポリープ切除でもやはり術後3〜7日間は禁酒や運動制限等の制約がありますので、大腸内視鏡検査を予約される際は、検査後約7日間程度、特に行事の無い日を選んでご予約下さい。
従来のポリープ切除(ポリペクトミー)
切除するポリープ ポリープ切除後の熱傷 クリップで止血処置
コールドスネアポリペクトミー
切除するポリープ そのまま切除
ポリープ(管状腺腫)
スネアをかけ
焼灼せず
そのまま切除
切除後の状態
(既に止血)
ポリープ
(鋸歯状腺腫)
スネアを絞って
そのまま切除
切除後の状態
(既に止血)

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 胃 内視鏡検査について 
当院では約10年前から直径4.9mmという、極めて細い胃カメラを用いた経鼻内視鏡検査を行っています。
(経鼻内視鏡のなかでも最も細いものです)
オリンパス社製胃カメラ
オリンパス社製
 直径約4.9mmの胃カメラ
一般的な胃カメラ
 (直径 約10〜12mm)
実際の胃内視鏡写真 (実際の胃内視鏡の写真) 口から、鼻からどちらでも選べます。

けいびないしきょう
〜 経鼻内視鏡検査 〜
(鼻から入れる胃カメラについて)
苦しくない !! 径鼻内視鏡検査イメージ
鼻から入れることで、舌の奥の最も敏感で苦しい所(  )を“迂回”して通ることが出来ます。
安全 !!
鎮静剤をほとんど使用する必要がないため、より安全な検査ができます。また、すぐに帰宅できます。
安心 !!
口をふさがないので、モニター画像を見て、医師と会話しながら検査をすることができます。

〜料金のめやす(健康保険で3割自己負担の場合)〜
検査だけか、病理組織の検査も行うかで大きく変わりますが、概ね
胃内視鏡検査 5,000円〜10,000円
大腸内視鏡検査 7,000円〜18,000円
程度です(ポリープ切除術を除く)。

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